今期はLaura Mancinelli(ラウラ・マンチネッリ)のデビュー作「I dodici abati di Challant」を読みます。舞台は中世のヴァッレ・ダオスタの山岳地帯。主人公の公爵は、先代の遺言で「生涯貞操を守る」 という条件で城を相続します。公爵の「貞操」を守らせるため、城に12人の監視役の修道士が派遣されます。しかし城には風変わりで人物が次々に訪れ、厳格な宗教的戒律とはかけ離れた自由で享楽的な雰囲気に包まれます。やがて修道士達が一人ずつ奇怪な死をとげていき….思いもかけない展開となります。著者Laura Mancinelliが皮肉を交えた巧みな筆致で、ステレオタイプの中世像とは異なる音楽や愛、色鮮やかで人間味溢れる豊かな中世の世界へと読者を誘う作品です。講師の解説を手がかりに、イタリア文学を読む面白さを発見してください!●10-3月金曜 14:30-16:40 ●上級レベル以上 *授業はイタリア語で行います。